花祭り
- sakufudou
- 4月12日
- 読了時間: 2分


もう終わってしまいましたが、4月8日はお釈迦様のお誕生日とされており、通称「花祭り」といいます。花の咲き誇る春に行われるのでこの名があります。本来は花を屋根に飾った「花御堂」に安置するのですが、当山にはまだ無いので横に花を飾りました。甘茶をかけてお参りするのは、お釈迦様がお生まれの時に竜王が産湯の代わりに天の甘露を注いだという伝説に由来します。
2500年ほど前のインド(現在はネパール領)のルンビニーという場所で母マーヤー(摩耶)夫人の右脇から生まれたとされます。父は釈迦族の王であるシュッドーダナ(浄飯王)であり、カピラバストゥ城の居りました。里帰り出産のための道中でにわかに産気づき、誕生されたといいます。伝説では直ぐに立って七歩進み、有名な「天上天下唯我独尊」と言ったとされます。後に仏陀となる人物の奇瑞を示す説話ですが、右手を挙げ左手を下げている姿はそれを表します。本名とされるシッダールタは「成就された目的」という意味で、既に覚りを開く者としての存在を示唆しています。実母の摩耶夫人はお釈迦様を生んで間もなく亡くなったとされ、母の妹であるマハープラジャ―パティに育てられたと言われます。因みにマーヤーとは「幻」という意味です。生まれたときから諸行無常を感じる環境にあったことも、後に出家・成道へのきっかけだったかも知れません。
ともかく、お釈迦様がご誕生されたからこそ、我々が現在仏法と出会い、心の支えとすることが出来るのです。感謝の気持ちを込めてお祝いさせて頂きました。
南無大恩教主釈迦牟尼如来 生々世々値遇頂戴
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