残念なこと
- sakufudou
- 7月11日
- 読了時間: 2分

4月に八千枚護摩を厳修致しましたが、その際には手弁当で本山時代の教え子逹や有縁の諸大徳が助法に駆けつけて下さいました。また、信徒をはじめ法友諸師が特別祈願のお申込みをして下さいました。
無檀家の祈願寺で収入もごく僅かな状態でこのような行を成し遂げられたのは上記のような篤信の方々のお陰であります。心より感謝申し上げます。
さて、今回特に有り難かったのは当山に直接お詣りされたことがない方の祈願札申込みが多かったことです。もちろん行者仲間や法友、縁者の紹介でお申込みいただいた方が殆どですが、フェイスブックやホームページを見たという方もおられました。
一週間の前行中にも祈願をするため前行開始までに申込みをお願いしましたが、前行中にもグーグルフォームからの申込みがありました。一日延べ12時間ほど行と準備片付けに時間を費やす前行中にお札を書くのは正直しんどいのですが、お気持ちを寄せて頂く方の思いを込めて前日まで書いておりました。
八千枚護摩成満後、数日後に郵送希望の方にお札を送らせて頂きました。その中で二体のお札を申込みされたお一人の方がご志をなかなか納めて下さいませんでした。はじめの頃はメールで連絡があり、送金が遅れることのお詫びと入金予定を知らせてくれましたが、2ヶ月過ぎてもなしのつぶてでそのうち電話もメールも繋がらなくなりました。
お札が無事に着いていればまずはよしとしますが、ご自分で送金する約束をしていながら逃げるように連絡を拒否する姿勢に悲しくなりました。事情があって送金できないならばその旨を正直にお話し下さればそれで良いのです。お金のことよりお不動様への信仰を深めて下さればそれが功徳ですから。しかし、このような形ではお不動様を欺くことになってしまいます。自ら徳を捨て仏から遠ざかるようなことはしてほしくないのです。この方にもきちんと正直に仏様と向かい合えるように成ってほしいと願うばかりです。
この話はブログに載せるべきではなかったかも知れませんが、今回の特別祈願札はすべて手書きで本当に必死に拝みました。その気持ちが届かない方がいたことはとても残念でしたのであえて書きました。しかし、一方で実は私の不徳の現れだったのではないかとも思っています。世間には様々な方が居ることを前提に、次に向けて更に精進する覚悟をするための出来事として捉えます。
南無帰命頂礼 大日大聖不動明王 慚愧懺悔 六根罪障 滅除煩悩 滅除業障
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