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執筆者の写真sakufudou

住職佐賀移住と9月の縁日護摩



 9月の縁日は住職が佐賀に移住して初めての護摩でした。住職拝命から10年。ようやく定住することが出来ました。庫裡の再建後も東京での活動によって主な収入を得ていました。正直なところ、無檀家の信者寺である覚盛寺の収入では生活どころか維持管理もままならないからでした。毎月の縁日護摩や行事に授与品収入・布施収入、篤信の方からの御志納も大切な収入でしたが、それだけでは賄えませんでした。しかしながら、住職である以上は常駐してお寺を護持し、信者様方の祈りに寄り添い、日々本尊不動明王に使えることが本来であります。収入面だけでなく慣れない土地での生活も不安ではありましたが、ここで腰を据えて覚盛寺復興を完成しなければならないと覚悟を決めました。坊守も共稼ぎですが一緒にお寺を支えてくれています。様々なご縁を頂きながらこれから覚盛寺の護持発展のために尽くして参ります。

 画像は出羽三山神社から記念に頂いた写真額と表彰状です。縁日護摩にお参りされた信者さん達に披露いたしました。ちょうど今年8月に、16歳から修行をはじめた羽黒山秋の峰の参座20回を迎えました。私がご縁を頂いた出羽三山神社峰中式では行堂のキャパがあり後進に修行の機会を譲るため、今は20回で満行となっています。総本山長谷寺勤務などで10数年のブランクもありましたが39年かかって満行となりました。大正大学で師匠と出会って真言宗に入門したことが僧侶としての私の出発でしたが、信仰と修行の始まりは高校時代に出羽三山で山伏となったことです。今年一つの修行の節目を迎えて、新たな修行に向かう。そんな心持ちで佐賀に参りました。あらためて宜しくお願い申し上げます。

 

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